後半 7月30日解説:高橋英明 画像コメント:東塾長

※文中の身長、体重は計量時の数値。

7月30日(火)
9:00〜 試合場にて公開練習
9:30〜 開会式
10:00〜 試合(第7試合〜第12試合)
審判団 (主審)友次、(副主審)ゾーリン、(副審)小松、フィリポフ、ラファエル

第7試合:男子 -230クラス

青 RAFAEL de MORAES(ブラジル)
[2010 1st All Brazil -230 1st place / 2011/12 South America -230 3rd place]
白 TGONTSEREN ENCHANT(モンゴル)winner
[2008 the 1st Asia Championships -2301st Place],[2007-2011 All Mongol -230 1st place]

白OTGONTSERENは、前日のNAKAMURA戦を終えての再登場であったが、青RAFAELが前日夜に行われたカリ市でのエキジビションマッチ(※)でNAKAMURAと戦った結果、体以上に心が折れたようで棄権し、白の不戦勝ち。

【編集部補足】※29日夜にカリ市World Games Plazaで行われた模範試合。

第8試合:男子 -240クラス

青 BAYRON RUIZ(コロンビア)winner
[2010 1st All Brazil -230 1st place / 2011/12 South America -230 3rd place]
白 IVAN CHAVEZ ORTIZ(メキシコ)
[2013 KUDO Mexico -240 1st place]

白IVANのほうが5cm身長が高いが、体重は青BAYRONの方が4kg重い。年齢は青が11歳上。
両者、パンチの打ち合いとなる。茶帯と緑帯同士の対戦であり、技術的には双方まだまだ。
組み合いから白が上になってのグランドが2回あったが、ポイントには至らず。
青、投げからの極めで「効果」をとるも、その後セコンドに寄って緩いマスクに手を掛けてもらおうとし、「反則1」。そのまま延長戦に。
延長戦に入ってからは、蹴り、パンチの出し合い。組み合いから白が上になってのグランドに入るが、膠着して30秒経過。両者ともに、まだグランドでの技術がない。
またも白が上になってのグランドに入るが、白が青を持ち上げて背中から落とし、白に「反則1」。
両者ともに疲れが見え、組み合い・投げ合いとなるが、延長戦の時間終了。
青に「効果1」、両者に「反則1」があり、判定となったが、青の「効果」優勢勝ち。
コロンビアの初勝利に、会場が盛り上がった。

 

投げ極め「効果」

掴んでの膝

晴れ舞台なんだからもっと練って来いよ!

第9試合:男子 -250クラス

青 WILSON MANCERA(コロンビア)
[2011 All Colombia -250 2nd place]
白 MATVEY MYASNIKOV(UAE)winner
(KUDO UAE Branch Chief)

白MATVEYの方が4cm身長が高いが、体重は青WILSONのほうが1kg重い。年齢は白が7歳上。白のMATVEYは、本エキジビションマッチ3人目の支部長。支部長自らよくやります。
打撃の応酬から、青がパンチで「効果」。組み合いからの打撃で青が優勢ながらも、「効果」までは至らず。その後も打撃の応酬が続くが、「効果」には至らず。
白が、本戦終了間際にパンチで「効果」。それに対して青は「効果」の笛の後に場外に背を向けて逃げたように見えたので、そうであれば「有効」までとってもよかった。どこで「効果」を判断したのかによる。
延長に入り、白は疲れを見せないが、青は疲労が見える。白が組み合いから頭突きとパンチ。青は戦意が見えずに「反則」。
白は、疲れの見える青に対してパンチでの連続で「有効」。続行の後も掴んでの膝蹴りの連続で、「有効」。白は手数が落ちず、上段回し蹴りで「効果」。その後も加撃を継続し、「技有」まで。 青は、パンチで「効果」をとって意地を見せるも、逆に捕まって一方的な連続加撃により白の「有効」。
結局、白の「技有」「有効3」「効果」、青の「効果2」により、白の「技有」優勢勝ち。

青のマンセラはカリ市の勇猛な人気警官でYoutubeにもUPされてる

青のパンチラッシュに仰け反る「効果」

膝から大外へ

白の猛攻に堪らず背を見せる

第10試合:男子 -260クラス

青 KATSUMASA KUROKI(日本)
(KUDO Japan Domestic Branch Chief)
白 YOSHIO OSADA(コロンビア)winner

白には、当初、コロンビア在住のスペイン人が出場する予定であったが、直前の怪我のため、コロンビア在住日系二世のYOSHIOが出場。体力指数は、青が体重で8kg、身長で3cm上だが、年齢は青が15歳程度上なので、シニアのルールだと同じ体力指数に。
力の差は歴然。いいように払い腰できれいに2回投げ、1回目は白が下からマスクを掴んで「反則」。2回目のときにニーインザベリーからの極めで「効果」をとり、そのまま腕ひしぎに行くかと思ったところで、青は以前から痛めていた右膝が限界を超え、無念の棄権。
稽古ではなんとかごまかしながらやれても、やはり試合となると負荷の度合いが違う。また、黒木はこれまでにルール説明の演武を2回、またそのための練習も複数回行っており、マットの堅さの違いの影響もあって、膝へのストレスが蓄積されていたと思われる。
結果は、試合続行不可能により、白の「技有」優勢勝ち。

初めから膝に違和感があった

綺麗な払い腰だが・・・

投げからニー・インへ

 

第11試合:男子 -270クラス

青 FELIPE MORAIS da SILVA(ブラジル)winner
[2011/South America -270 2nd Place / 2012 3rd Place]
白 HAROLTH TABARES(コロンビア)
[2011 All Colombia -270 1st place]

青FELIPEの方が7cm身長が高いが、体重は白 HAROLTHのほうが9kg重い。年齢は白が3歳上。
青がパンチから入る。その後、組んでのパンチの打ち合いに。
青が、投げからグランドに。マウントパンチで「効果」。力の差が歴然。
その後、またも組み合いから青が頭突き、膝蹴りを続けるも、効果には至らず。
白が上になってのグランドに入るも、下からの青の絞めにより、青の「一本」勝ち。

青の投げ

そのままマウント

膝蹴りを必死になって抱える

下からの絞めで「一本」!

第12試合:男子 270+クラス

青 VINGERT NIKOLAY(ロシア)winner
[2009 the 3rd World KUDO Championships 270+ 2nd Place], [2011World Cup 270+ 1st Place]
白 MICHAEL VAN DER VLIST(オーストラリア)
[Australian MMA/K-1fighter]

両者とも、身長190cm前後の体重100kg前後で、優に身体指数270を超える。 青のVINGERTは第一回ワールドカップの270超級でのチャンピオン。一方の白MICHAELは、空道の試合は初めてながら、MMA等での経歴があり、超重量級はオーストラリアが取ると、相手の研究も行って自信を持っての参加。しかし、我々の目で会場での練習を見ると、足の動きが悪く、皆「大丈夫か?」と思ってしまう。リングという制限の大きなところでの格闘技と、空道の空間の広さと技の広さの違いがどう出るのかを、期待を持って見た。
案の定、打撃は、青VINGERTの方が確実に上。結果、白はタックルで入るも、捕まえきれずに場外。
その後、青はジャブで「効果」。またストレートで「効果」。更に青は投げからグランドに行くも、場外。ここで白は鼻または口から出血し、試合をストップ。オーストラリアには3週間前に審判講習をしたばかりであり、出血治療の時間制限もよく理解していたと思われ、時計を見ながら治療し2分以内に復帰したのでペナルティーなしで試合を再開。2分以内に止血し復帰できる程度の出血でなければ反則が与えられ、2分30秒経過の時点で反則4となって「失格」というのは、リーズナブルな時間規定だと思った。
その後は打撃での打ち合いとなったが、青の一方的な連続的加撃により「有効」。
青はパンチ(ジャブ、フック、アッパー、中段も)と蹴り(下段、上段回し蹴り、後ろ蹴り)が多彩に出され、それに対して白は手が出ない。青の「有効」と「効果2」で、本戦でもって青の「有効」優勢勝ち。
青VINGERTは、空道チャンピオンの違いを見せつけた試合となった。しかしオーストラリアには、この経験をバネに、妥当ロシアに燃えることを期待。

最重量級王者、青Vingert見参!

勝機の見えない白タックルに行くが・・・

白、必死の反撃だが・・・

終始青の猛攻止まず!

強い、オメデトウ!!

 

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