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全日本無差別 決勝トーナメント方式変更についての東理事長コメント2012.11.2

10月26日の記事「全日本無差別 決勝トーナメント方式変更のお知らせ」の内容について東理事長のコメントをご案内します。

今回のベスト8以降を抽選にした詳しい理由

選手の組み合わせ方法は各スポーツ、各団体ごとに違う。よく知られているように、高校野球など公平性を強調する為に、毎年初めから抽選をしそれが新聞紙上を賑わす。北斗旗の場合はそれでは優勝候補と準優勝候補が初戦からぶつかることにもなりかねない。となると、全部に勝つだろうと推定される優勝(者、団体、学校)以外の順位は、全く推し量れないという事になる。

それを避けるために、北斗旗では前年度(や前々年度)の実績を元に、前年度優勝者と準優勝者を、先ず4ブロック中の前半2(A,B)ブロックと、後半2(C,D)ブロックに分け、それに次の戦績の選手をその対抗馬として当てるという方法を取って来た。

また顔面打撃を認めるスポーツの全てが、安全性の観点から厳密な体重制を取ってる中で、現実の護身術の中から生まれた“武道”として、当然現実にありふれている、「自分より大きい者との対決」というテーマは避けては通れない。またこれは所謂「小よく大を制する」という武道の夢、ロマンにも繋がる。

その為、北斗旗では初めから無差別では軽量の選手の不理を少しでも和らげるために、組合せに工夫をしてきた。即ち、Aブロックは軽量中心(新人の1、2階級上の選手が混じる場合もある)、Bブロックは中量中心(同左)、Cブロックは軽重量中心(同左)、Dブロックは重量以上中心(同左)として行い、ベスト8で初めて1階級上の隣のブロック勝者と当るようにしたのだ。そうすれば、想定されるもっとも体力差のある試合(軽量対超級)は、決勝でしかありえなくなり、考えうる最も体力差でのハンディを小さくした組合せとなるからだ。

しかし一方、そうは言っても大会主催者が組み合わせるという事で、恣意的(好みや思い付き)、作為的(たくらみや仕組み)な組合せと見られる可能性を完全に排除できない。
そこで今回は、年々拡大する北斗旗、空道への評価に応えるためにもそういった疑念は解消して行く必要があると思い、今までの方式でベスト8が決まった時点で、改めて公開の抽選を行いそれ以降の組み合わせを決定することとした。

こうすれば両者組合せ法(完全抽選法、戦績考慮法)の長短をある程度相殺できると思い、今回の試行となったものである。

(2012.11.2記)


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